ぐだぐだ

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——立場の強い者は、弱者の悲鳴に気づかないという。一方で、草食男子なんていう層が出てきました。女性の立場や意見が強くなった結果、男性が委縮している部分もあるのでは?
「そんなことはないと思いますよー。昔の男は、熱烈に女にアタックするのが男らしいとされたけれど、男性だって、静かに恋を語りたい人もいれば、恋をしたくない人もいる。いろんなタイプがいるんです。なのに男は女に積極的にアプローチするのが“男らしい”と、ずーっと教わってきたんです。SEXの仕方ひとつとっても、男はこうやるべき、女はこうすべき、なんていうことが染みついて。でも人間は100人いたら全部違っていいはずで、私なんか草食系男子が好きですよ(笑)」

——私も好きです(笑)。ちなみに最近、文学賞への投稿作品は、草食男子が登場する静かなラブストーリーが増える傾向だとか。文化面でも、そういう風潮がふつうになってくるのでしょうか。
「そうでしょう。男の人も得手不得手とか、いろんな特性があったのに、それを男らしさで一律にくくられてきたので、草食系なんて言葉が出てラクになった人もいるんじゃないですか。『精神的』になれたというか。女性が強くなったからじゃなくて、元々いた、そういう資質の男性が、自分らしく生きるのに便利だなーと、その言葉を利用している人もいると思います。女性が強くなって萎縮したというなら、そんな窮屈な思い込みを変えればいい。みんな、自分らしさのままに、100人なら100人のナントカ「系」があっていいんですから。草食系っていう言葉は、社会がやっと、そういうことに気づき出した表れですよ。女だって、男以上に攻撃的な人もいれば、相手次第で草食になったり肉食になったりする(笑)。カメレオンみたいに順応しながら生きていけばいいんじゃないかな」

田嶋陽子氏(英文学・女性学研究者/シャンソン歌手) 早川さや香のプロフェッショナルの唯言(ゆいごん) 宅ふぁいる便
Posted on 木曜日, 11月 4, 2010. Tagged with: 記事
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